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全国のホテルの平均宿泊料金の調査を行なっているのが、メトロエンジン株式会社です。国内宿泊施設向けにダイナミックプライシングサービスを提供しており、全国のホテル価格について独自のデータを保有しています。メトロエンジン株式会社では、独自に収集した様々なデータを業界向けに『メトロエンジン リサーチプラン』という市場調査ツールとして提供しており、これにより宿泊業界各社が行う調査・分析作業を効率化させることに成功しました。宿泊業界が莫大な時間を割いてきた市場調査等の時間を大幅に削減する事で、他のサービスに重きを置けるようになりました。
東京や京都などの国際的にも知名度がある都市の平均宿泊料金は1万円を超えています。これには、世界的な感染症の流行が落ち着いて海外からのインバウンド需要が増加した事、また物価高の影響で料金を上げざるを得なかったという事情もあります。
料金が上がった分、サービス面や施設の充実・拡張などで付加価値を創造しているホテルも多々あります。今後、需要の増加率や物価高の影響で更なる平均料金の上昇も考えられるでしょう。
福岡・広島では、「9,000〜12,000円」、札幌・仙台・名古屋では、「8,000〜10,000円」、それ以外の地方都市部では、「7,000〜9,000円」が平均宿泊料金となっています。地方ということもあり都市部に比べ料金設定は低くなっていますが、観光需要の回復や昨今の物価高の影響もあり、2019年のコロナ禍前の料金水準よりも高くなっている場所もあります。あくまでビジネス利用での宿泊料金の平均であり、リゾートホテルやシティホテルに至ってはこれ以上の料金となっています。
世界的なパンデミックが落ち着きを見せており、国内・海外からの旅行需要の回復を受けて全国的に宿泊料金が上昇しています。特に都市部では、ビジネスホテルやシティホテルの客室単価が大幅に上昇。例として東京では前年比で66%増、大阪・名古屋などの主要都市部も前年比で33%増となっています。地方都市では、客室単価の大幅な価格上昇は起こしてはいませんが、料金水準が戻りつつあります。