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※本ページは「TechCrunch『IPOを控えたソフトバンク出資のインド発ホテルチェーン「Oyo」にマイクロソフトが出資』(https://jp.techcrunch.com/2021/08/21/2021-08-19-microsoft-backs-indias-oyo-at-9-6-billion-valuation/)」を参考に作成しています。
ホテル投資の最新情報をお伝えします。
マイクロソフトがインド発の格安ホテルチェーン、Oyoに出資したとの情報が入りました。この情報が確かであれば、インドのスタートアップ企業に対するマイクロソフトの最新の出資となります。
規制当局に提出された書類によると、インドの格安ホテルチェーンとして知られるOyoに対し、マイクロソフトが500万ドル(約5億5000万円)を出資したことが明らかになりました。
この出資により、Oyoの評価額は96億ドル(約1兆540億円)となりました。Oyoが2019年に行った暗示的な企業評価である100億ドル(約1兆980億円)をわずかに下回る程度です。
インドのスタートアップ企業の代表的な存在でもあったOyoは、近年、東南アジアや欧米、日本などで広くホテルビジネスを展開。日本では「2000円台で宿泊できる」などの触れ込みで、全国的にも知られ始めたホテルでした。
一見、経営は順調に見えたOyoでしたが、のちにホテルオーナーとの関係悪化やガバナンスの欠如等、様々な問題が露呈。状況を改善すべく同社が動き出した矢先、新型コロナウイルスによる世界的パンデミックが発生しました。
パンデミックによって世界中でロックダウンや行動自粛が行われる中、ホテル・観光業界には歴史的なダメージを被ることに。Oyoも成長を減速せざるを得ませんでした。
これまで、ニュースアグリゲーターと短編ビデオプラットフォームのDailyHunt(デイリーハント)、eコマースの巨人Flipkart(フリップカート)、物流SaaSのFarEye(ファーアイ)など、南アジアの複数の企業に出資を行ってきたマイクロソフト。Oyoに出資したという情報が確かであれば、マイクロソフトによるインドのスタートアップ企業への最新投資となります。
なお、Oyoをよく知る情報筋によると、同社は2021年後半にIPO(新規上場)申請を予定しているとのことですが、2021年7月、同社CEOはBloomberg TVにおいて「株式市場参入については何も決断していない」と語っています。