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リオープニング銘柄とは?

※本記事は、「大和ネクスト銀行」(https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2022/2022_339.html)の内容を参考に作成しています。

停滞気味だった経済が再開の動きを見せつつあるなか、多くの投資家が注目しているのが「リオープニング銘柄」です。ここでは、リオープニング銘柄がどういったものなのかをはじめ、投資家から期待を寄せられている業界や注意したい業界などを解説します。

リオープニングとは

リオープニングとは、何らかの事情で停滞していた経済が再開することを意味する言葉です。日本では2019年末から社会情勢の変化により国民の行動が変容し、経済活動が停滞。行動変容の影響を特に受けたのが、酒類の提供を伴う飲食店やレジャー施設を含む娯楽関連施設です。

冷え込んだ景気が完全回復する見通しはいまだ立っていませんが、投資の観点から見るとリオープニングを機に業績が好転する大きなチャンスを秘めており、投資対象として注目されています。

リオープニング銘柄とは

リオープニング銘柄とは、経済再開によって業績の好転が期待されている企業に関連した銘柄です。リオープニング銘柄として期待されている主な業界が、飲食や旅行、小売り関連など。また、環境関連やDX(デジタルトランスフォーメーション)関連も、投資対象になる可能性があります。

リオープニング銘柄として投資家から注目されている、いくつかの業界の今後について見ていきましょう。

航空・レジャー・ホテルなど観光業界の今後

社会情勢の変化による影響を最も大きく受けたのが、航空・レジャー・ホテルといった観光業界です。行動変容によって観光需要が減少したことで営業を完全に停止せざるを得ない企業や施設なども現れ、今も経営危機の不安を抱えている企業が存在します。

ただ、規制が緩和しつつあり、2022年6月10日から外国人観光客の受け入れを開始。また、航空会社も平常時の運航状況に戻そうと取り組んでいることから、リオープニングによる観光需要の回復が期待されています。

成長が一時的にストップした業界の今後

社会情勢の変化で成長が一時的にストップした業界も、リオープニングにより一気に息を吹き返す可能性がある投資先として注目されています。どのような業界があてはまるのかというと、環境関連やDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の業界です。

環境関連の業界を見てみると、SDGs(持続可能な開発目標)がメディアで大きく取り上げられ、取り組んでいる企業も増えていることから多くの投資家が環境関連の銘柄に関心を寄せています。なかでも社会情勢の変化に話題を取られて注目される機会が少なかった電気自動車(EV)は、今後の市場拡大を期待して参入する企業も増えていることから、注目度の高い銘柄です。

DX関連の銘柄はというと、2020年9月~2021年3月頃にかけて成長を見せていたものの、半導体不足などの影響で成長がほぼ横ばいの状態に。一方で、DX関連の分野を盛り上げようと政府も積極的に動いているため、物流の再開や国内生産などで半導体が安定して供給されるようになれば、業界全体が一気に成長する可能性を秘めています。

バリュー株とグロース株の今後

リオープニングによって今後の動向が変わると予測されているのが、バリュー株とグロース株です。

景気動向に敏感なバリュー株は、リオープニングで景気が回復して金利が上昇すれば、投資魅力が向上する可能性があります。一方で、マイナスな影響を受ける可能性があるのがグロース株です。グロース株はもともと株式益利回りが低い金融商品のため、リオープニングにより金利が上昇すると、多くの株主が別の金融商品に流れると予測されています。

リ・オープニングが逆風になる業界

リオープニングが追い風になる業界がある一方で、グロース株のようにマイナスな影響を受ける業界も存在します。なかでもステイホームの推奨による恩恵を受けた業界は、リオープニングによって売上が落ちる企業も出てくるでしょう。特にステイホーム需要に依存していた銘柄は、リオープニングによる影響をしっかりと推測したうえで見限りを検討する必要があります。

まとめ

リオープニングによって観光需要の回復が期待されており、観光業界の関連銘柄も投資対象として注目されています。国内の観光需要だけでなく、外国人観光客の受け入れも開始されたことから、受け皿となるホテルの需要は今後ますます高まっていくことでしょう。投資対象としても大きなチャンスにつながる可能性があるため、ホテル投資は投資戦略として有効な選択肢の1つと言えます。

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