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スローツーリズム

そもそもスローツーリズムとは

スローツーリズムとは、予定を詰め込みすぎず、自分のペースで旅程を進める自由な旅行を意味します。自然環境や文化を守りながら、人々や文化とふれあうことができるのも特徴です。日本人の観光は、常に時間経過と隣り合わせになっています。そのため、十分に観光が出来なかった、色々と回りすぎて結局よくわからないで終わってしまった、という声も多く聞こえます。スローツーリズムは、自分のペースで思うように行動し、気に入った観光地があれば満足いくまで滞在する旅行の形です。

スローツーリズムのメリット

スローツーリズムを行うことで得られるメリットについて紹介していきます。

地域のディープな魅力を発見してもらえる

スローツーリズムでは、数日の旅行に予定を詰め込むのではなく、気になった場所に長く滞在します。そのため、表面的な部分だけでなく地域の深い部分にまで目を向けてもらうことが出来ます。日中見る地域の顔と夜に訪れる地域の顔は異なるもの。その違いも含めて地域の様々な魅力を見つけてもらえるでしょう。

文化や自然に触れる機会が増える

観光地においても時間を気にしながら観光していると、行った先々で十分に楽しむことが出来ません。ましてや、周囲の自然や文化まで目を向ける余裕もないかもしれません。スローツーリズムは、気に入った場所に満足いくまで滞在するスタイルなので、その場所におけるディープな部分での文化や自然環境に触れる機会も多くなります。

地域との交流の時間が増える

ツアー旅行などでは、あらかじめ決まった食事場所や観光地を訪れるため旅先での交流は限られてきます。地域の人々との会話や交流も限定的なものでしょう。スローツーリズムは、自分のペースで自分の気になる場所に行くため、旅先で出会った人々とゆっくりと交流することも可能となります。

スローツーリズムを選択する人の特徴

決められたルートを好まない

旅行先のおすすめ観光地やコースの情報は必要だと思っている一方、決められたお決まりのコースを巡るだけでは満足が出来ないと感じる人は多いもの。特にスローツーリストは、自分自身の好みでプログラムを組み立てたいという欲求を持っています。

1つひとつをじっくり見たい

ツアーは、決められた時間で数か所の観光地を巡るものです。そのため複数の観光地を限られた時間の中で駆け足で観光することとなり、じっくりと満足いくまで観光することが出来ません。じっくりと地域を味わうために、時間を気にせずにゆっくりと観光できる滞在型の旅を好んでいます。

他の観光客とは異なる体験をしたい

スローツーリストは、他の人と同じものを体験することにあまり意義を見いだしません。すでに発見されたもの、多くの人が話題にするものを一通り見学はしますが、むしろ観光ガイドにも載っていない街角のちょっとした風景やその地域に暮らす人々の生の暮らしぶりを見たいと考えるようです。

地元の文化や人との触れ合いを大切にしたい

地域の暮らしの中で息づいている文化に触れたいという考えも持っています。特に強いニーズは、地元の人たちや生活の中に入って、文化や暮らしを体験してみたいというもの。一方通行の案内ではなく、地域の中に混ざることでそこに根付いているものを直に感じたい、深く交流したいと考えています。

環境にも配慮しながら旅を楽しみたい

自分の行動が環境負荷を低減することや、自然にとって持続可能かどうかを重視しているスローツーリストもいます。交通手段は公共交通を利用する、宿泊施設も環境に配慮したところに泊まりたいという考えを持っているようです。

スローツーリストをホテルで受け入れるポイント

スローツーリストを受け入れるホテルが考えなくてはいけない点は以下の3点です。

国内のスローツーリズムの例

国内各地でもスローツーリスト向けの観光体験、宿泊体験を積極的に行っている地域もあります。ここでは、その地域の事例を紹介していきます。

いしかわスローツーリズム

石川県では、スローツーリズムに基づく様々な体験を提供しています。2018年には「スローツーリズムサポートデスク」を設置しました。農家民宿や農家レストラン・カフェなど、スローツーリズムの舞台となる施設の確保・育成やスローツーリズムに取り組む地域の支援を行っています。例えば、農村の食文化・暮らしを体感できる農家民宿体験やフルーツ狩りなどの農林漁業体験や塩づくりなどの文化体験などもプログラムとして提供しています。

なかのとスローツーリズム

中能登では、スローツーリストを受け入れるプログラムを用意しています。特に、衣・住・食・観光・里山保全・歴史文化と言った6つ各部門に細分化してそれぞれの分野で十分な案内が出来るようにしています。例えば、『衣』では地域の資源である「能登上布」の普及、『食』では日本最古のおにぎりの町として昔のおにぎりの提供や、米作りが盛んであるため地元米を使用したどぶろくの提供、『住』では古民家を活かした宿泊体験などを行っています。これにより、地元の方自身が来訪者と共に地元の魅力を再認識し、郷土愛・地元への誇りを改めて確認することも出来るのです。

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