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大規模災害に仮設住宅は、なくてはならない重要な存在です。台風や地震、津波などの災害の際に、家を離れた方の多くが仮設住宅を利用ています。
ここでは、仮設住宅の課題の1つである再利用性について、コンテナをつかったレスキューホテルの利点から考えています。
利便性が高く、まさにライフラインとも言える仮設住宅ですが、いくつかの課題を抱えています。仮設住宅の課題の1つとして、簡単に移動できない点があげられます。
仮設住宅の多くはプレハブ建築であり、1度建設するとそのあとで動かすことは困難です。利用者が退去した後に再利用もなかなかできないため、仮設住宅としての役割を終えると解体する必要があります。
一般的に仮設住宅を解体するには1戸あたり100万円ほど費用がかかると言われています。仮設住宅の建設や維持には想定以上に費用がかかることから、国や多くの自治体が仮設住宅に関する予算の捻出に頭を悩ませています。
レスキューホテル(コンテナホテル)を仮設住宅として利用した場合、プレハブ建築の場合と比較していくつか優位性があります。従来のプレハブ建築を見直すきっかけとして、コンテナホテルに注目が集まっているのです。
レスキューホテル(コンテナホテル)の具体的な特徴は、以下の3つがあげられます。
コンテナホテルはすでに工場で作られた資材を運んで設置するだけなので、基礎工事を含めても数週間で設置することが可能です。
コンテナホテルは非常に頑丈な鋼鉄で作られているため、耐久性や耐震性に優れており、数十年と長い間利用できます。
仮設住宅としての役割を終えた後は、コンテナごと移動して店舗や事務所として再利用が可能です。産業廃棄物にならないことから処分コストがかからず、有効活用できるメリットがあります。
レスキューホテル(コンテナホテル)は非常に耐久性が高く、被災者が退去した際も解体することなくそのまま再利用することが可能です。災害時に仮設住宅として利用した後もすぐに再利用できることから、利便性が高いと言えます。
レスキューホテル(コンテナホテル)は、持続可能性が高く環境にも配慮された建造物であり、今後様々な場面で利用される機会が多くなるでしょう。