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じゃらんリサーチセンターは、全国1万5572人の宿泊旅行者を対象に「じゃらん宿泊旅行調査2023」を実施しました。この調査は、観光などレジャー目的での国内旅行(宿泊を伴うものに限る)の実態を調査したものです。
その結果、総合満足度1位に大分県が輝きました。昨年度の10位から大きくランクアップした大分。有名温泉街を中心とした「まち歩きコンテンツ」が多くの観光客に評価されました。
また、「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」では石川県が2年ぶりに1位に返り咲き、「魅力的な宿泊施設が多かった」では大分県が2年連続12回目の1位、「地元の人のホスピタリティを感じた」では沖縄県は18回連続で1位を獲しました。
トップ10は以下の通りです。
実施期間(2022年4月~2023年3月)
※参照元:じゃらんリサーチセンター(https://jrc.jalan.net/surveys/accommodation_travel/)
大分県には魅力的な観光施設が多くあります。別府温泉など全国的にも有名な温泉街は言うまでもありませんが、100度近い温泉の源泉を見られる「べっぷ地獄めぐり」は国内のみならず海外からの観光客にも人気があります。
大分市の玄関口であるJR大分駅には駅ビルがあり、JR九州が観光企画「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」を2024年4月から6月まで実施しました。歴史や文化、豊かな自然、多様な食など大分県内の様々な魅力で観光客をおもてなしする準備が官民連携でなされたことも1位に輝いた要因の一つです。
分県には、魅力的な宿泊施設が多いと言われています。全国有数の温泉を有する観光地・別府市では宿泊業界の競争が激化しています。大手有名ホテルの進出も相次ぎ、2019年時点では別府市内の宿泊施設の合計部屋数が約5000室でしたが、2024年には約6900室まで急増する見通しが立っています。
すべての宿泊施設で現在の稼働率を維持するためには、別府市への観光客・宿泊客数を現在の250万人から350万人に増やさなければならない問題があります。
2021年12月に新規オープンしたホテル「アマネク別府ゆらり」は、全宿泊客のうち外国人旅行者が半数以上を占めています。2022年7月15日からはプールがある屋上で飲食を楽しめる「ルーフトップバー」を期間限定でオープンし、非日常の体験が出来ると多くの観光客から好評を得ています。
創業110年を迎える「ホテルアーサー」は宿泊施設の高付加価値化を支援する国の補助制度を活用して、フロントをカフェに改装、大浴場を3倍の広さに拡張、立ち寄り湯の新設、客室のリニューアルを行いました。高付加価値化を行うことで。お客様満足度が上がり、宿泊単価が上がるという相乗効果が望まれています。