公開日: |更新日:
観光目的でホテル選びをしている人が重視しているのは、ホテル滞在中も観光を楽しめるかどうか。夫婦やカップルは落ち着いた雰囲気の施設やおしゃれなレストラン・バーがあること。また友人同士の観光では楽しくお酒の飲めるラウンジや大浴場があることを重視しています。お子様連れではキッズスペースがあると喜ばれます。設備が充実していて楽しめそうであれば、ビジネスホテルでも選択肢としての可能性はあるようです。
仕事でホテルを利用する人は、ホテルに求める条件も様々です。接待で使用できるレストランやリモートワークに最適なスペースを重視する人や、疲れを癒すため寝具にこだわりたい人、反対にただ寝るだけなので最低限の設備だけがあれば良いという人など、求める条件は多岐にわたります。
ホテルの立地やサービス内容が同じであれば、宿泊客は料金の安い方を利用するでしょう。また近年の経済不況の影響もあり、旅行費を出来るだけ抑えてレジャーや観光を楽しむ人も増えてきました。そのためホテルの宿泊料金は、常に一定の料金に設定するのではなく、季節や混雑状況によって料金を変動させることが適切です。
ホテル利用者の多くは、ホテル内に温泉(特に大浴場)が設置されているかに重点を置いています。株式会社ジェイ・ディー・パワー・ジャパンが2020年と2021年に行った調査内容を比較すると、大浴場を重視しているという回答率が約12%も上昇しています。温泉というリラックスできる場所で日頃の疲れを癒すことが出来るので、大浴場があるホテルでは他のホテルとの差別化として㏚出来ます。
ホテルの立地や周辺観光地へのアクセスの良さも、大切なアピールポイントの1つです。観光目的の宿泊客の場合は観光地やレジャー施設への距離でホテルを選びます。またビジネス利用の場合は取引先周辺もしくは駅近くにあるかでホテルを決めます。ただしホテル周辺でライブなどのイベントがある場合、需要が高まり予約が出来ないということもあるので、特に注意が必要です。
友人同士の複数人や親子連れなど大人数で宿泊する場合、部屋の広さやベッドタイプも大切な要素となります。ホテルでは非日常感が重要なので、部屋が広々としている、窓からの眺望が良いなどの条件で宿泊客はホテルを選びます。また和室か洋室、ツインかダブルなどの部屋のタイプも選択肢の1つになります。部屋の選択肢が多いほど、様々な客層から選ばれる要素となるでしょう。
口コミ評価を甘く見てはいけません。書き込みをした人が満足している、もしくは不満に感じているというリアルな意見は、実際に利用した立場の声として一定の信頼があるからです。そのため、お客様に高評価の口コミを書いてもらえるような設備やサービスの想像が大切になります。
今となってはWi-Fi完備が当たり前になってきましたが、ホテル内でWi-Fiが利用できるかどうかは特にビジネス利用での宿泊客にとって大切な要素となります。ビジネス目的の宿泊客だけではなく、観光の宿泊客もWi-Fiを利用するのでWi-Fi完備は必須と言えるでしょう。
客室で食事や晩酌をする人も多いです。そのような宿泊客が自身で購入してきた食べ物やお酒を保管できる冷蔵庫は必要です。冷蔵庫内に販売スペースを設置する場合もありますが、宿泊客が自由に使えるスペースも必ず確保できるようにしましょう。宿泊客が自由に使えるスペースが大きいほど、満足度も大きくなります。
無料アメニティが充実している、という点も重要です。無料アメニティが充実していれば、宿泊客はご自身の荷物を少なく出来ますし、アメニティの充実度とお客様満足度は比例して向上していきます。ホテルによってはトランプやテレビゲーム、ノートパソコンのレンタルができるなど、無料サービスの充実に力を入れています。
無料で提供できるアメニティの例は以下の通りです。
昨今、宿泊料金に飲み物代(飲み放題)などが含まれている『オールインクルーシブ』が増えています。宿泊料金さえ支払ってしまえば、それ以外ホテル内での支払いが発生しないので、宿泊客はお会計を気にすることなく滞在することが出来ます。価格設定は、オールインクルーシブの内容を吟味して行いましょう。
ビジネスホテルに多いですが、宿泊代に無料の軽食サービスが含まれているところもあります。ビジネス客や少食の宿泊客は、食事の量が多く十分食べられないのに、その食事の分料金が高額になっているのを不満に感じる場合もあります。そこで最近では無料の軽食サービスが注目されており、簡単でスピーディーに食事を済ませられる点が評価されています。
海外からの宿泊客が最も重視するポイントは「清潔感」です。昨今、影響でホテル内がどれだけ清潔に保たれているかが大きな関心となっているようです。またエクスペディア・ジャパンの調べでは、ホテル内のバーやレストラン、プールやスポーツ施設なども重視しているとの結果が出ました。インバウンド需要を狙った経営戦略をお考えなら、館内の清潔感を保ち、付帯施設を充実させることが大切になります。