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今後のホテル投資を考える

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2021年のホテル投資額から
今後のホテル投資を考える

※本記事は、「ジョーンズ ラング ラサール株式会社」がまとめたホテル投資の分析調査「グローバルホテル投資の展望」(https://www.joneslanglasalle.co.jp/ja/campaign/investor-perspectives/global-hotel-investment-outlook-2022)のレポート内容を参考に作成しています。

新型コロナウイルス感染症の世界的なパンデミックで大打撃を受けたホテル市場。2021年は、ホテル投資額にどのような変化が見られたのでしょうか。各国のホテル投資の状況から、2022年以降のホテル投資について考えていきます。

2021年のホテル投資額

2021年のホテル投資額は、前年比133%増の668億ドルでした。2020年に続き、2021年もホテル市場では新型コロナウイルス感染症の影響を受けていましたが、投資家がいくつもの大型ホテルのM&Aを行うなど、市場にうまく対応した動きが見られました。

流動性が高いのは都市部のホテルではあるものの、2021年の投資額はコロナ前の2019年に比べて22%減少しています。

一方で、リゾートホテルの投資額は92億ドルと2019年比で17%増加しています。

各国の状況

コロナ変異株の出現で感染者が増加して各国の出入国制限が続き、2019年比ではまだ減少が見られる地域はあるものの、世界的に見てホテル投資額は増加傾向にあります。

アジア太平洋地域は前年比39%増の85億ドル、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ地域)は、前年比で60%増の197億ドルという結果となっています。

一方で、アメリカ大陸の投資額は前年比269%増(386億ドル)で、2019年比で見ても32%増でした。アメリカのホテル投資額は世界全体の約60%を占めており、続いてイギリス・ドイツなどの主要経済地域が世界全体の30%を占めています。

2022年のホテル投資額予想は?

前年に見られた市場の進展を受け、2022年の世界のホテル投資額は前年比で35~40%増加すると予測されています。

これはホテル投資額が最も多かった2015年と同水準で、PEファンドの手元資金が過去最高水準にある、中国政府の「三条紅線」の影響でホテル売買の波が加速する、2022年~2025年にアメリカで310億米ドルのホテルローン債務が満期を迎えるなど、複数の理由が挙げられます。

2022年以降のホテルはサステナビリティへの取り組みも必要

ホテル運営は、商業ビルの中でも電気や水などのエネルギーを多く必要とする業界です。世界的なSDGsの動きから、機関投資家は積極的にサステナビリティ対策に取り組む企業に対して投資を優先するようになっています。

今後、優良な企業として評価されるには、いかにサステナビリティに取り組めるかも課題となるでしょう。

投資家はもちろん、運営会社や消費者からも評価される分野として、サステナビリティへの注力は欠かせなくなりそうです。

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