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コンパクトホテルは、従来のホテルとも異なり、民泊でもない新しいタイプの宿泊施設です。コンパクトホテルのメリット・デメリットについて解説していきます。
コンパクトホテルとは、簡単に言えばカプセルホテルとビジネスホテルの中間の位置づけられるホテルです。低価格でプライバシーもしっかりと確保できる、新しい形の都市型ホテルです。新型コロナウイルスが落ち着き始め、インバウンド需要が高まるなか、安い料金でラグジュアリーな宿泊施設に長期的に滞在したいという観光客は少なくありません。狭い土地や余っている土地を有効活用して、コンパクトホテル建設の例も増えています。
コンパクトホテルは、必要最小限のサービスを提供しています。なので、シティホテルのようなフルサービスはなく、またビジネスホテルのようにフロントにスタッフが必ずいるとは限りません。無人で運営している場所も多くあります。しかし、その分宿泊費用が他の宿泊施設に比べ安い傾向にあるのが大きなメリットです。長期滞在のビジネス利用や旅行において、宿泊費をおさえることができます。
コンパクトホテルは、長期滞在のお客様が多く利用する可能性もあるので、中には家具や家電などが一通り揃っていて、着替えや最低限のアメニティなどを持ち込めば長期滞在可能な場所もあります。ホテルとは名前がついていますが、数週間〜数ヶ月など長期滞在する人も多く、ウィークリーマンションと近い性質を持っている施設もあります。また、自炊する可能性も考え、キッチン設備を設けている場所もあります。食堂・レストランが併設されている施設も中にはあります。
カプセルホテルは、一定のプライベート空間はありますが、完全に確保されているわけではありません。また、共用部分などは不特定多数の利用者がいるため周りが気になる方にとってはつらい部分もあります。コンパクトホテルでは、基本的にはホテルと同じ作りで居室スペースがそれぞれ独立していますので、他人の目を気にせず快適に過ごすことが可能です。
コンパクトホテルでは、一般的なホテルで行われているサービスの大半がありません。食事はもちろんのこと、無人で運営している場合も多いので、室内の清掃やリネン交換も最低限のみしか行わない施設がほとんどです。シティホテルにあるラウンジやバー、ジムなど、共用設備もない施設も多いです。通常のホテル的なサービスを期待する人には、適さないでしょう。
無人の施設が多いため、セキュリティ面では自己管理が求められる施設が多いです。フロントに人がいるだけで安心感はありますが、無人のため誰でも入館できる状態にもなっています。しかし、いまは宿泊者のみしか入れないようカードキーやスマホでの開錠が必要な設備なども整っています。
画像引用元:デベロップ公式サイト
(https://www.dvlp.jp/land/hotel/achieve/05/)
コンテナ1棟をそのまま1客室にすることで、土地の大きさや形状に応じてホテル開発をすることができます。従来のホテルと比べると圧倒的に短期間かつ低コストで建てられるのが特徴。
画像引用元:デベロップ公式サイト
(https://www.dvlp.jp/land/hotel/achieve/01/)
木造家屋をリノベーションした本館とコンテナモジュールを2段に積み上げた、メゾネットスイート、一回り小さなコンテナモジュールを1つだけ使ったプライベートキャビンなど、様々なニーズに応えられるのが魅力です。
コンパクトホテル投資は、急増する外国人観光客をメインターゲットにした新しい不動産投資です。収益性と利回りが高いのが特徴です。規模が小さいため、一般的なホテルより建設期間も短く、すぐに事業開始できるので利益の回収も早く、採算性に優れています。また、無人での運営も可能なので、人件費の削減にも繋がります。自動化されたチェックイン・チェックアウトシステムや、最小限のアメニティを提供することで、運営のシンプル化を実現し、長期的なコスト削減が可能になります。