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※本記事は、「健美家」(https://www.kenbiya.com/ar/ns/jiji/resort/5493.html)の内容を参考に作成しています。
富裕層や個人投資家の間で、東京近郊または地方のリゾート・別荘地がホテル投資の対象として関心を寄せられています。ここでは、東京近郊・地方のリゾート・別荘地に注目が集まっている理由についてまとめました。
情勢の変化で生活様式や働き方などが変わっていくなか、国内の不動産においてもニーズに変化が起きています。富裕層向け高級不動産の取引に強いリストインターナショナルリアルティ(LIR)の取引実績によれば、国内のリゾート・別荘需要の取引件数が急増。2020年の夏頃からニーズが増え始めていた動きが2021年に加速し、成約件数は2020年の5倍にまで達したとのこと。2020年は1割未満だった富裕層取引も、2021年は2割にまで増えていることから、富裕層のホテル投資への動きが活発になっていることが伺えます。
成約価格も急速に上昇し、富裕層を対象としたサービスを展開しているLIR銀座オフィスでの2021年の成約価格の平均は2億463万円、と2020年の1億1,692万円から75%も上昇。なかでも東京近郊の観光・リゾート需要があるエリアでの上昇が顕著で、館山で4億円弱、鎌倉では5億円の取引が実際にあったとのこと。2019年の成約価格の平均が8,602万円だったのに対し、2020年以降からは億単位での取引が当たり前になりつつあります。
リストインターナショナルリアルティ(LIR)によると、今後は東京近郊だけでなく遠方のリゾート地の物件にも注目が集まると推測しています。実際に同社では北海道や沖縄、京都、白馬などのエリアにある物件の購入相談数が増えているそうです。
また、情勢の変化による移動制限で大衆の不満・ストレスが溜まっているのを受けて、情勢安定後の旅行需要の回復を見込み、ホテルコンドミニアムのニーズが高まっているとのこと。ホテルコンドミニアムとは「分譲ホテル」のことで、ホテルの一室をオーナーとして所有する不動産商品です。家具などの備品も揃った状態で売り出されており、維持・管理の手間がなく、さらにホテルのサービスも利用できることから投資家に受けています。
ホテルコンドミニアムは所有者が自ら宿泊利用できるのはもちろん、利用していない時期は一般向けのホテル客室として貸し出せ、稼働に応じて賃料収入を得られるのが魅力です。ホテルコンドミニアムが浸透している海外に比べて国内での供給数はこれまで少なかったものの、リストインターナショナルリアルティ(LIR)によれば北海道のニセコでホテルコンドミニアムが増えているとのこと。地価も高騰しており、売却益を見込める投資商材として国内の個人投資家が関心を寄せています。