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政府系金融機関が提言した考古学観光について

考古学観光とは、考古遺跡の鑑賞を主目的とした観光様式のことです。単純な物見観光に収まらず、遺跡の背景にある歴史やストーリーへの理解を深めることにより、文化的・歴史的教養を得ようとすることが特徴です。また時間的な風化で遺跡の崩壊が進んでいることから、考古学観光を行う事で旅行者の移籍への理解向上が遺跡保全の機運を高め、さらに旅行者からの観光収入が遺跡の維持保全費の原資となることが期待されています。

考古学観光のターゲットの傾向

考古学観光の主な参加者は、60代の旅行慣れした欧米豪の富裕層が中心です。(日本政策投資銀行調べ)

退職により仕事を終え子供も独立して経済的・時間的にも余裕があり、また学歴が比較的高く好奇心のある夫婦の利用が高くなっています。

参照元:【PDF】日本政策投資銀行(https://www.dbj.jp/upload/investigate/docs/d5595cdfe8eeb15da899d28d3aa2f312_1.pdf

考古学観光に必要なもの

今後日本国内で考古学観光を活性化させるためにはいくつか課題があります。その一つに遺跡の観光を目的とした海外富裕層向けの宿泊施設が少ない事です。質の高い宿泊施設や地元の食材を堪能できる飲食店が存在することが、観光客を呼び込むための重要なアピールポイントとなるでしょう。

考古学観光の試算

考古学観光の主となっている欧米豪の富裕層は、平均的な旅行者に比べて滞在日数が長く、消費単価が高いことから、少数ながらも相応の観光消費が見込まれています。

関西の考古学観光について調べると、欧米豪からの観光客数334万人のうち歴史的関心のある旅行者は約64万人、富裕層は約1.5万人で1日当たりの平均消費単価は12万7千円となっています。(日本政策投資銀行調べ)

参照元:【PDF】日本政策投資銀行(https://www.dbj.jp/upload/investigate/docs/d5595cdfe8eeb15da899d28d3aa2f312_1.pdf

海外の考古学観光の成功施策

イギリスのストーンヘンジは、世界遺産に登録されており、迫力ある巨石や未だ解明と状の点が多いミステリアスな魅力により、多くの観光客を引き寄せています。インフォメーションセンターの設置や他言語に対応したオーディオガイドによる見学サポート、出土物の展示や当時の生活様式を体験できるビジターセンターの開設などで観光客から高い評価を得ています。

また、アルバニアのローマ帝国時代の遺跡が点在するブトリント国立公園では、遺跡だけでなく様々な観光コンテンツを整備し、考古学ファンだけでなくライト層へのアプローチも行っています。

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