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ホテル経営におけるホテル内清掃

ホテルの清掃の種類

日常清掃

ホテルの日常清掃とは、客室清掃をはじめとした日常的に行う清掃業務のことです。清掃内容はホテルにより異なります。

客室清掃

客室清掃は、お客様のチェックアウトから当日宿泊のお客様がチェックインするまでの短い時間内で行うものです。具体的には、ベッドメイクや掃除機がけ、家具の拭き掃除、トイレ掃除、浴槽の掃除、シンクや鏡の掃除、ごみ回収、アメニティ補充があります。各部屋のシーツやタオル類の回収・交換も行います。

大浴場

ゆっくりとリラックスできる大浴場があるホテルでは、それを目当てに宿泊するお客様がいるほどです。浴場は毎日掃除しなければ、水垢やヌメリが発生して快適さからは一転、不快な場となってしまいます。なので、大浴場の汚れは念入りに日常清掃でしっかり落とさなければなりません。また、イス、桶、シャワーヘッドなどの掃除ももちろん、シャンプーや剃刀などの備品のチェック・補充も行います。

厨房

レストランなど食事処があるホテルでは、厨房が当然あります。厨房は油汚れなどですぐに汚れが溜まりますので、日常業務の中で床や洗い場、調理器具、作業台などを含め、隅々まできれいにしておきましょう。ゴキブリが発生することもあるので、その対策もしっかりと行うことが大切です。

定期清掃

毎日行う日常清掃に対して、月単位、年単位で定期的に行うのが定期清掃です。定期清掃では、日常清掃では手の届かない個所の掃除や取り除ききれない汚れもしっかりと落とします。

カーペット

カーペットの汚れやシミは、日常清掃の掃除機がけだけでは完全に汚れを落とせないものです。特に飲み物をこぼした後のシミがある場合、きれいにするまでに時間がかかります。カーペットの定期清掃では、普段は行わない前処理やシャンプークリーニングを行いシミや目に見えない汚れを落とします。

窓ガラス

ガラス面の内側など手が届く範囲であれば日常清掃できれい出来ますが、窓の外側などは手が届かずなかなかきれいに掃除ができません。そのため定期清掃では、徹底的にきれいな状態にする必要があります。

石材

ホテルの壁などに使用される石材ですが、種類や場所によっては清掃が難しく、また清掃方法大掛かりとなるものもあるため、難しい清掃の一つです。定期的に正しいメンテナンスや清掃を行うことによって、美しいままの状態が長続きし、それがホテルのイメージにもつながります。

クレームに繋がりやすいホテルの清掃箇所

客室清掃では水回りの水垢やリネン類のシミなどの汚れに特に気をつけなければいけません。これらの汚れやゴミ、臭いが残った客室は宿泊客に不潔な印象を与えクレームへとつながります。客室清掃を実施する際には、宿泊客が不快感を抱かないようイメージをしながら行う必要があります。

水回り

浴室や洗面台、トイレなどの水回りでは、水垢やヌメリを綺麗にし、髪の毛など除去物をしっかりと取り除きます。壁や鏡といった目に見える場所はもちろんですが、バスタブの内側やシャワーヘッドなど、お客様が直接触る部分に関しては入念に清掃しなければいけません。

しかし、客室清掃は1室に費やす時間が長くとれないため、あらかじめマニュアルに確認事項を記載するなどをしておくことも重要です。

寝具・タオル

リネン類の交換やベッドメイキングは、客室清掃において重要な業務です。シワがないように丁寧に作り上げることが重要なので、清掃業務に対応するスタッフへの事前研修は充分に実施しておきましょう。また、シーツやベッド・枕カバー、バスタオルなどのリネン類を交換する際には、シミや臭いにも注意です。シミや臭いが残ったリネン類を提供してしまうと、ホテルの衛生管理に不信感を抱かせてしまい、それが悪評にもつながっていきます。

カーペット・カーテン

カーペットやカーテンはどうしても汚れやゴミが付着しやすく、クリーニングにも手間がかかり、さらに手作業で行わなくてはなりません。カーペットやカーテンを清掃する際は、専用の清掃用具を準備するのもおすすめです。

備品の補充

客室清掃では、歯ブラシやスリッパ、ティッシュなどの備品・アメニティ類の補充も行います。最近は、フロントにアメニティーバイキングを設置し、必要な分だけ持って行ってもらうという方法もあります。備品やアメニティを客室内に置かずセルフ方式にすることで、清掃時の手間が減り時間の短縮、作業効率向上にもつながります。

ホテル清掃の効率を上げる方法

マニュアル整備

客室清掃では、ベッドメイキングや部屋のごみ捨て、忘れ物の管理、バスルームの清掃、リネンの交換など、1室の清掃でも多くの業務や確認事項があります。これらをミスなく完璧にこなすことはホテルの評判にもつながりますので、非常に重要な業務です。そのため、

膨大な業務内容と注意点、清掃を効率的に進める手順、確認作業・確認箇所をマニュアルとしてまとめておくことで、誰もが効率的な手順で作業を進められるようになります。また、マニュアルの他にも客室清掃のチェック表を作成・配布することで、清掃終了時のチェックを習慣づけ、見落としミスなどの撲滅にもつながります。

清掃用具・備品の導線を見直す

清掃用具や備品を保管している場所はどこにあるのか?客室から移動するのに不便ではないか?

リネンや補充アメニティ類の保管場所が客室から離れている場合、移動に時間をとられ清掃効率が悪くなっている可能性もあります。必要な備品は出来る限り一か所にまとめる、客室や清掃場所からなるべく近い場所に保管すること、これにより清掃時間を少しでも短縮することができます。

研修の実施

マニュアルを事前に配布しただけでしっかりと清掃が出来るようになるかというと、その限りではありません。先輩や教育係から経験をもとにしたコツを伝授してもらったり、しっかりとした研修を行うことで、ホテル清掃の業務効率化には効果的です。実務経験のないスタッフには手厚い研修を行うことで、実践の場でも不手際なく動くことができます。

客室清掃管理システムを導入する

客室清掃の状況をフロントで把握・管理できる「客室清掃管理システム」の導入もおすすめです。各客室の状況(ステイ・アウト・清掃中・準備完了)を一目で管理できれば、アサイン業務も効率的に行うことが出来ます。清掃担当者も、清掃ごとに内線で連絡する手間が省け、その手間を他の業務に使うことが可能です。

清掃を外注する

近年の人手不足や客室清掃自体の負担増から、清掃のみを外部業者に委託する事業者も増加傾向にあります。清掃用具の削減や専門知識・経験を持った清掃員がしっかりとした作業を行ってくれるなどメリットがあります。業務効率化の面からも、導入するホテルが増えています。

ホテル清掃を外注するメリット

清掃の質が上がる

自社スタッフで清掃を行う場合、新人スタッフには研修を一から実施しなければなりません。最初のうちは効率も悪く、手順通りに清掃を進められないことも多々あるでしょう。それが結果的に先輩スタッフの負担になってしまったり、予定が狂ったりとするリスクも発生します。清掃専門業者なら清掃スキルの高いスタッフが揃っているので、効率が良く質の高い清掃が期待できるといえるでしょう。

清掃業務以外に集中できる

日常清掃、定期清掃どちらにしても相当の時間と相当の労力が必要です。人数の少ないホテルでは、清掃を外注すれば清掃の負担がなくなり他の業務に当てられる時間が多くなります。

清掃道具が不要になる

自社スタッフで清掃を行う場合、当然に清掃用具の購入や保管が必要です。清掃を効率化するために新しい器具の購入、器具の交換を繰り返すと相当の出費となります。しかし、専門業者に外注する場合、業者が自前の用具を持っていますので用具をそろえる手間や経費は必要ありません。

ホテル清掃を外注するデメリット

外注費がかかる

ホテル清掃を外注するデメリットとして真っ先に挙げられるのは、コストがかかるということです。価格は業者や清掃内容によっても異なりますが、自社スタッフで清掃を行う場合と比べるとコスト増のケースがほとんどです。

スタッフの美化意識が育ちにくい

清掃を外注していると、自社のスタッフで日常清掃を行わないので、ホテルに対する美化意識が育ちにくくなります。そのため、フロント周りの清掃や、玄関の掃き掃除などは、外注した場合でも、自社スタッフの業務として取り入れておくべきでしょう。

業者ごとに清掃の得意・不得意がある

一口でホテル清掃業者と言っても、業者によって得意分野が様々です。「客室清掃は完璧だが浴室清掃はイマイチ。ガラス清掃や石材掃除に特化している」など、業者によって得意・不得意があることが一般的です。清掃の種類ごとに外注するとさらにコストが増えるため、どの清掃が必要かしっかりと考えて依頼するようにしましょう。

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